地域とつながりながら、
充足した日々を送れる街。

2017年に藤沢から平塚へ転入された
久世さん一家。
今回は、約1カ月前に引っ越されたという
新しいご自宅で、
仕事や日常生活、
平塚の魅力をたっぷり語っていただきました。

久世さん一家
洋司(ようじ)さん
詩子(うたこ)さん
娘さんたち

快適、便利な街で、
満足できる暮らしを実現。

黒毛和牛と呼ばれる牛は全て血統書付き。女の子はひらがな、男の子は漢字で名前をつけるのだそうです。

プロフィール・移住の経緯や決め手

ご夫婦と娘さんたちとでにぎやかに暮らされている久世さん一家。洋司さんは、元々製薬会社の研究員でしたが、現在は東京の製薬会社に勤めながら平塚市内で和牛繁殖業を営んでいます。2005年に結婚され、当初は兵庫県西宮市にお住まいだったとのことですが、その後は横浜、シカゴ、藤沢とさまざまな土地に住んだ経験をお持ちです。

ご実家が畜産農家だったという洋司さんは、獣医師免許取得後、製薬会社に入社しました。その後、15年の勤務を経て、自分で畜産業を立ち上げるために、2017年、平塚市に転入されました。まったく所縁のない平塚で和牛繁殖業を起業することは、ハードルが高いことだったそうですが、市と湘南農業協同組合(JA湘南)で運営する「農業支援ワンストップ相談窓口」や国の「農業次世代人材投資資金」を上手に活用し、現在はJA湘南青壮年部の委員長を務めながら、さまざまな農家と横のつながりをもって日々を送っていらっしゃいます。

平塚の住み心地をお聞きすると「車をよく使うのですが、道が整備されていて、渋滞がないのがいいですね」と詩子さん。商業施設や映画館などの娯楽施設があり、日常のすべてが平塚市内で完結できることも満足できるポイントと教えてくださいました。娘さんたちは全員バスケットボールに汗を流す日々とのことですが、「トッケイセキュリティ平塚総合体育館」や「ひらつか サン・ライフアリーナ」など、バスケットボールコートの充実ぶりには驚かされたとも話してくださいました。ミニバスケットボールの児童の保護者の中には、平塚で生まれ育って結婚後も平塚で暮らしているという「地元が大好き」という方が多いそうです。

茅ヶ崎市や藤沢市など近隣からの来園者も多い「平塚市総合公園」でのワンシーン。

ファミリー向けのテナントや映画館、室内遊園地などが入る「OSC湘南シティ」。

黒毛和牛と呼ばれる牛は全て血統書付き。女の子はひらがな、男の子は漢字で名前をつけるのだそうです。

移住して5年。それぞれが
地域と共に過ごしています。

広々としたお庭やウッドデッキが印象的。取材前日にはバーベキューを楽しまれたとのこと。

移住後の暮らし

現在のご自宅は、閑静な住宅街にある8カ月かけてリフォームされたという一戸建て。不要な廊下や壁を取り払った、開放感のあるLDKが印象的な住宅です。また、軒先にはウッドデッキを配し、バーベキューができるようになっています。さまざまな過ごし方ができる住まいを実現されましたが、工事は地元の工務店に発注されたとのこと。細かい要望にも丁寧に対応してもらい、満足のいく仕上がりになったそうです。和牛繁殖農家としては、母牛の人工授精、分娩、子牛の飼育、病気の治療などを、獣医師の資格を生かしてワンストップで対応。詩子さんも獣医師の免許をお持ちなので、お2人で作業されています。

娘さんたちがバスケットボールをやっているということもあって、それぞれの練習や試合応援で忙しくされているとのこと。試合会場をはしごされることもあるそうで、特に週末はバスケットボール一色というご一家です。そのような中でも、詩子さんは長女が通われている高校のPTA役員や児童福祉施設の夜間指導員として、地域で活躍。洋司さんは、JA湘南の青壮年部に所属することで地域の農家とのつながりが強くなり、共助しあえる心強い仲間ができたとのことです。時には、JA湘南のお仲間が所有する畑で新鮮な野菜を収穫したり、平塚産のおいしい里芋を安く分けてもらったりすることがあると話してくださいました。また、出荷できないような野菜をもらって、牛の餌として使われることもあるのだそうです。

平塚に移住されて5年が経過した久世さんご一家ですが、それぞれが地域と共に歩みながら日々を送っていらっしゃいます。

柔らかな光が差し込むLDK。家事動線も考えられた造りとなっています。

長女が始めたことがきっかけで、姉妹全員がバスケットボールに夢中。

穏やかな雰囲気の久世さん一家。末っ子の娘さんは元気いっぱいです。

移住の “先輩” としてのアドバイス

できるだけ広い家を希望していましたが、住宅のコストが抑えられて驚きました。平塚は、海、山、畑と自然に恵まれながらも、商業施設が充実しています。自然だけでなく都会の空気が吸いたいという方にはおすすめの街です。娘たちが都心の大学に通うようになっても、東海道線が通っているのでアクセスもしやすいのでは、と思っています。